結城あすかの毎日電波思考 (あすか日記)

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zoom RSS 「権威のウソ」が不安を煽ってるにょ

<<   作成日時 : 2011/08/13 18:39   >>

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 いうまでもなく放射線被害に関する話にょ。
 さすがに原発事故当初のような放射線を浴びたらすぐに死ぬかのような流言飛語は、より強度の放射線を浴びてる原発作業員にも死者なんか出てないことから見掛けなくなったけど、最近になってよく耳にするようになったのは米のとぎ汁で発酵させた乳酸菌が放射能に効くとか言う疑似科学だか偽医学だかの与太話と、放射線の専門家と称してやたら内部被曝の危険を叫ぶ声だにょ。

 前者の方はあからさまに非科学的な話なので、普通に科学知識を持ってたらウソだとわかることなのだけど、世の中にはこの程度の科学リテラシーも持ち合わせていない人が多いのか、怪しげな腐った汁を子供に摂取させて、かえって健康を危険にさらしてるみたいにょ。
 ま、こんな話がマスコミで(危険を呼び掛ける以外に)取り扱われることは無いだろうから、個人レベルで日頃どんなルートの情報を信用してるかという話にょ。それでウソを信じて被害に遭っても個人責任の問題だから、(犠牲になる子供は大変だろうけど)好きにしろとしか言えないにょ。

 社会的に危険なのは後者の方だにょ。それっぽい専門家を名乗る人があからさまに権威を利用して社会不安を煽ってるからにょ。
 確かに一定以上の内部被曝があれば健康に被害があるのは確かだし、それには十分な注意を払う必要があるけど、この人たちが言ってることは「少しでも被曝すれば手遅れ」「政府が内部被曝を無視してるのでもう取り返しのつかない被害が出てる」という恐ろしい話だにょ。
 この人たちのいってることが確かに事実なら、それは大変なことで、福島周辺の人にはもう人生を諦めてもらうしかないのだけど、それはほんとかにょ?

 まず、政府が内部被曝を無視してるってのは明らかにウソだにょ。当初から飲料水や食品の放射性物質含有量の検査を行い、基準値を超えるものの出荷や食糧としての摂取は禁止してるのだからにょ。
 チェルノブイリ事故の時は現地の子供に大量の甲状腺被曝が発生したと言われているけど、これはソ連政府が当初は事故そのものを秘匿し、直接被曝以外の放射線被害への対応を怠ったから、牛乳に含まれた放射性ヨウ素を大量に摂取した子供が多かったからにょ。そのチェルノブイリでも放射性セシウムによる内部被曝のあからさまな健康被害は見られないとかいう話にょ。
 福島の事故では政府はベントを行うよりも前に周辺住民を避難させてるし、牛乳などの放射性ヨウ素による汚染はとくに重点的にチェックしてるから、チェルノブイリのように子供が大量の放射性ヨウ素を摂取したりはしていないはずにょ。それに内陸部のチェルノブイリ付近では日常的にヨウ素を摂取する仕組みが無かったから、牛乳から取り込んだ放射性ヨウ素はそのまま甲状腺に蓄積されたと思われるけど、日常から海藻類を食する日本では常に一定量の安定ヨウ素が甲状腺に蓄積されているので、例え放射性ヨウ素を摂取しても蓄積される量は遥かに少ないはずにょ。
 ま、政府の指示を無視して個人レベルで汚染された牛乳を飲んだ人がいないとは言えないけど、そういうのは個人責任の話なので取りあう必要は無いにょ。

 飲料水や食料品は出荷制限しても空気中を漂う放射性物質まで管理はしてないから呼吸によって内部被曝してるとかいう話もあるけど、そもそも呼吸で内部被曝の可能性が出るくらいの高濃度の空気汚染があったのは水素爆発が立て続けに起こった直後から3月いっぱいぐらいで、それも影響のありそうな範囲は避難指示が出てたり、マスク着用を呼びかけてたりしてたから、そんなに吸い込んだりはしてないはずだし、そもそも原発の敷地や避難指示区域以外でそれほど濃い汚染空気なんかは無かったはずにょ。
 4月以降になると重い放射性物質は地面に落ちたので、空気中の放射性物質はずっと少なくなってるにょ。それ以降に発見されてるホットスポットは、そうやって地面に落ちた放射性物質が雨水で流れて集まったものなので、汚染されてるのは主に表土で、空気中の放射線量がそんなに高いわけではないにょ。風塵となって舞ったものを吸いこむ可能性もあるけど、それも知れてる量で、ずっとその場所に留まってるならともかく、たまたまやってきて吸いこんだレベルで何らかの影響があるとは思えないにょ。

 こういうことをいうと最終的には政府の安全基準値が間違ってるという話になってくるのだけど、確かに事故発生以降に政府がバタバタと従来の基準値を変更してる様子には不信感を覚えても仕方が無いとは思うにょ。でも、従来の基準値はあくまで平時の目標としての基準値であって、放射能アレルギーの多い日本国民向けに厳しい数値にしてあったという側面が大きいから、あれが科学的に被害の有無の境目の数値として決められてたと捉えるのは間違ってるにょ。
 むしろ、事故の発生によってそういう数値を守るのは非現実的になったから、現実的な数値として科学的に認められてる非常時の国際基準に準じた数値を持ち出して来たと考えるのが正しいにょ。
 無論、この数値で政府が安全だというからそれを鵜呑みにして、福島県内の給食はすべて地産地消で賄おうとかいうのは、それはそれで間違ってるとは思うけど、普通にあちこちの産地の食料品を取り交ぜて使ってる中で、基準値以下の放射性汚染のある食料品が含まれていても心配する必要は無いと思うにょ。
 騒ぎとなった汚染牛肉だって、その牛の牛肉ばかり何日も食い続けるならともかく、1食や2食にその牛肉が含まれてたってどうってことないにょ。チェックが漏れたのは問題だろうけど、恒常的に出荷してるのでなければ慌てて回収したりする必要も無かったと思うにょ。それより、この騒ぎが原因で放射能アレルギーの主婦たちが敬遠することによって牛肉の流通が滞ったりした方が大いに迷惑なことだにょ。

 しかし、少しでも内部被曝したらダメとかいう宗教的原理主義者にとっては安全基準値すらまやかし扱いにょ。
 低レベル放射線被曝については従来から2つの説が唱えられてるにょ。低レベル放射線であってもその人体への影響は線形グラフで表されるという説と、一定レベル以下の放射線に対して人体細胞は復元力を持っているので影響ないという説にょ。実のところ、どちらが正しいかという定説は無いにょ。
 ICRP等の国際機関は定説が無いという前提に立った上で安全基準はより厳しい立場に置いた方が間違いが無いという考えで、前者の線形モデルに沿った形で低レベル放射線汚染の安全基準を決めているにょ。これは妥当な考え方にょ。
 ところが内部被曝論者の多くは、低レベル汚染での安全基準が線形モデルなのは微量の放射線でも人体に被害があると国際レベルで認めているからだと、本人が誤解してるのかあるいはわざとミスリードを誘っているのか、そう訴えることで自分の意見を正当化付けようとしてるにょ。

 仮に線形モデルが正しいのだとしても、安全基準もそれに合わせて線形で決められているのだけど、今度はそれを無視して、少しでも内部被曝したらダメとかいうヒステリックな極論に走ってるにょ。
 内部被曝は体内に蓄積した放射性物質によるものだから、その被曝は継続的に起こるから外部被曝と同じ基準ではダメだとか……いや、最初から外部被曝と内部被曝の安全基準値は違うんだけどにょ。

 そもそも低レベル放射線の被害が有るのか無いのかわからないというのは、被害の実態をその後のガンの発生状況の統計で調べるしかないからだにょ。放射線による影響だからって何か特別な症状の出るガンになるわけではないにょ。ガンの直接の原因はわからないけど、放射線被害のあった地域のガン発生状況の統計と、そうじゃない地域のガン発生状況の統計を比べて、違いがあればそれが放射線の影響だろうと見なすしかないにょ。
 ところが、そんなに顕著な統計上の差異というのは出て来ないにょ。年間200ミリシーベルトとか被曝したら、ようやく差異が明確に出て来るというレベルの話で、それでもガン発生の総数はそんなに変わらないから、実質的に被曝地域の人であってもガンの主要な発生原因は普通の地域の人と同じということにょ。つまり、大気汚染とか塩分の取り過ぎとか魚の焼け焦げのような発ガン性物質を摂取したとか、あるいは発ガン性ウイルスに感染したとか、遺伝的に発ガンしやすい体質だったとかの方が、放射線の影響よりずっと深刻な原因だということにょ。
 そして年間100ミリシーベルトより低い数値になると統計上の差異はもう誤差の範囲にしか過ぎなくなってしまい、放射線の影響があるかどうかの見極めがつかないのだにょ。誤差を小さくして統計の精度を高めればもう少し低レベルの状況がわかるかもしれないけど、現実的には無理な話にょ。
 レントゲンとか放射線治療のような医療目的以外で故意に人間に放射線を浴びせることは人道上出来ないから、統計のサンプルとなるのは広島・長崎のような原爆被爆地や核実験場近辺の人々とか、原発事故に遭遇した人々しかいないにょ。それも発ガンまでには何十年も掛かるから、それだけの時間を掛けて追跡する必要があるにょ。そして、そこまでやっても普通に生活してる人から自然放射線の影響を除去することはできないから、いったい低レベル放射線の被曝でどうなるかというのは分からないにょ。

 放射線の被害を過大に叫びまわる人は被曝者がガンになったらなんでも被曝が原因だと見なそうとするけど、上に述べたように発ガンのほとんどの原因は被曝以外の一般的な原因だにょ。これはチェルノブイリでもそんなに顕著な差異は現れてないにょ。被曝しようが被曝しまいが、ガンになる人はガンになるって話だにょ。
 もっとも、年間200ミリシーベルトを遥かに超える被曝があったら、ある程度は放射線が原因と見なせるガンも増えて来るだろうけど、それは原発事故の対応処理に当たってる作業員が心配する必要はあるけど、現在のところ避難地区の外側で住んでる一般住人に及ぶ話じゃないにょ。
 そんなに被曝による発ガン性の危険を訴えたいなら、それよりも排ガス撒き散らして走る車や、他人の前で平気で煙草を吹かす喫煙者、塩分の多い食品を売ってる食品メーカーやJT、焼き魚を他人に食わせてる料理店とか、他にもっと問題にすべきものがあるだろうにょ。

 こういう人たちは実のところ、京都の大文字焼きに反対した人たちのように、現実の放射能ではなくケガレとしての放射能に怯え、それを他人に共有してもらいたいだけなのかもしれないにょ。でも、権威を持ち出す利口が働くぐらいなら、それが社会不安を呼び風評被害を広げてることに責任を持てにょ。

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