結城あすかの毎日電波思考 (あすか日記)

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zoom RSS ホリエモンのTシャツの「商標」を考えるにょ

<<   作成日時 : 2011/06/23 22:02   >>

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 ホリエモンが収監されたニュースに関して、ホリエモンのTシャツに「GO TO JAIL」の文字とともに過去に不祥事のあった企業の商標が書かれてたことが話題になってるけど、おけったーでも関連質問が出てたにょ。
 そこに寄せられた回答には「空気を読め」とばかりにまるで腫れ物にでも触るかのように「まずいこと」だという声が大きいのだけど、これは震災の時の自粛騒動と同じで、思考停止による過剰反応の類でしかないと思うにょ。
 それでも、名誉棄損の関連でまずいと言ってるのはまだわかるけど、商標の不正使用に如くに言ってる人は、そもそも商標とは何なのかを理解してないと思われるにょ。

 商標とは文字通り、商業上で用いられる標識のことだにょ。これを保護する概念が商標権であり、商標権によって規定されているにょ。
 同じ知的財産権といっても商標は著作権のように自動的に無制限に保護が及ぶものではないにょ。保護を受けるには商標登録が必要だし、その範囲は登録時に申請したジャンルにおいての商業上の範囲に限定されるにょ。つまり、よく似た商標を用いることで商標の持つメリットを殺がれて商売の不利益を受けたり、故意に商標に悪い印象を与えられてブランドイメージを損なうことから保護されるというものだにょ。

 ホリエモンのTシャツは彼のファンから贈られたものだという話だけど、別にそのTシャツが商業上のアイテムとして使われているわけではないから、それをもってホリエモンやTシャツの作成者が不当な利益を得ているわけではなく、該当企業は何ら直接の商業上の不利益を被ってるわけではないにょ。
 また、ホリエモンのTシャツは彼が私的に着用していただけのものであり、故意にその商標をスローガンとして掲げたり、広告的に不特定多数に向けて掲示しているものではないにょ。ま、結果的には収監のニュース取材に訪れたメディアによって、情景の一部として映されることになるけど、それはあくまでプライベートな服装を取材したメディアの側の主体的行動によるものであるから、そのことをもって責任を追及するなら、それはメディアに対して行われるべきものだにょ。
 もちろん、ホリエモンはそのことを予想できたと見ることはできるけど、だからと言ってホリエモンが主体的に発信しているわけでない以上、その服装を避けるだけの義務は無いにょ。

 そんなわけで商標権を持ってこのホリエモンのTシャツを不当と見做すことには無理があるにょ。
 商標権がダメなら商標デザインの持つ著作権の保護で対応できるかというと、そもそもTシャツが商品や不特定多数に対する配布物でなく、またタレントがモデルやテレビ出演の仕事で来てるとか店に飾ってるとかじゃなく、あくまで収監に出頭する個人の着用物である以上、私的利用の域を出るものではないにょ。ま、それより先に、商標登録されたロゴデザインに著作権が及ぶのかどうかという問題もあるにょ。
 したがって、ホリエモンの行為を知的財産権の侵害とみなすことは、まず不可能だろうにょ。

 そこで、企業側が何らかの不利益を受けたとホリエモンに償いを求めるには名誉棄損の名目で追及するしかないのだけど、これもどうだろうかにょ?
 商標権のところでも述べたけど、そもそもホリエモンのTシャツが明示的・主体的に誰かに対してアピールをしていたとは認められないにょ。それでも第三者の目に触れる可能性は十分に予想できるから、その線で追及することはできるけど、そんなことが認められても被害は微少だとしか思えないから、わざわざ大金を払って民事訴訟起こしても企業の側は「勝訴」の題目以外に得るものはほとんどないだろうし、逆に金に物を言わせた嫌がらせ裁判の見本のように世間に受け取られ、余計に印象を悪くする恐れがあるにょ。

 第一、ホリエモンのTシャツが名誉棄損に当たるのかどうかも疑わしいにょ。
 Tシャツのデザインに無関係な語句がいくつも並べられてることは普通にあることなので、「GO TO JAIL」と商標が結びついていると見た人が判断するかどうかはわからないにょ。全く無関係なら名誉棄損も何もないにょ。
 仮に結びついていたところで、それが名誉棄損に当たるとは限らないにょ。社会的アピールを書いたTシャツを着る市民活動家とかは珍しくないにょ。ホリエモンのTシャツも企業を誹謗中傷したものではなく、証券取引法絡みの裁判の不公平を社会問題としてアピールしてるだけのものと捉えることができるにょ。
 企業の側にしたら裁判で罪に問われていないのだから事実無根だと思ってるのかもしれないけど、世間を騒がすだけの事件があったという事実を否定することはできないので、アピール内容を捏造だと言えない限りはアピール自体を不当な誹謗中傷だとは言えないにょ。

 確かに企業にしたら触れられたくないことだし、それが第三者の目につけば企業イメージを損なう心配はあるだろうけど、過去の不祥事が事実として消せない以上、そのことによるマイナス印象は自業自得として覚悟しなければならないのは当たり前のことにょ。
 企業が怒るからまずいとか思考停止した反応を示すような人は、そんな空気を作れば、いつか我が身に降りかかっても知らないにょ。Tシャツに社会的なアピールすら書くことが出来ない世の中なんて、きっと昭和の軍国時代よりも息苦しい世の中だろうにょ。

 ま、アピールならもっと堂々とやれって話もあるけど、ホリエモンもそこまで本気じゃなく、洒落のつもり程度だったんだろうけどにょ。
 もっとも、裁判所が端っからホリエモン嫌いで染まってたら、道理がどうであれ、企業の側にたった判定を下すであろうことは否定出来ないにょ。

 最近はネットリテラシーが問題になってるから折にふれ情報の授業とかで著作権に触れられたりしてるみたいだけど、それだけじゃ情報産業主体の現代社会を渡っていくことはできないにょ。著作権を小学校や中学校の頃から社会の授業できちんと教えるだけでなく、商標権や特許権など他の知的財産権についても少なくとも高校の社会科で(知識だけではなく内容や意味を)きちんと教える必要があると思うにょ。

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