結城あすかの毎日電波思考 (あすか日記)

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zoom RSS 微量な放射線は健康に良いのかにょ

<<   作成日時 : 2011/05/20 22:25   >>

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 原発事故によって周辺に放射線汚染の被害が広がって久しいにょ。
 現実的な話でいえば「ただちに健康被害が起こる」レベルの放射線は原発施設内に留められていて、避難区域より外では(食品等からの摂取を除けば)あまり心配する必要のないレベルだと思うにょ。
 それでもこれが長期に及べばある程度の影響はあるだろうし、仮に放射線汚染が無いにしてもあまりに長期に中途半端な避難生活を送るのは、住民の精神的負担がとてつもなく大きなものになるにょ。早急な解決が見込めないのであれば、政府は避難住民に遠方への「一時的移住」を勧告した方が良いと思うにょ。(当然、転居に伴う様々な費用は東電が負担)

 ところがこの期に及んでも原発利権がらみの政治家や御用学者の中には「少量の放射線ならむしろ健康に良い」などと無責任に言いふらしてる連中がいるけど、これは本当なのかにょ?
 ある人の発言に至っては「放射線治療で病気が治ったから健康に良い」などと言ってるけど、これは放射線治療が何なのかということが分かっていない無知のアホの発言でしかないだろうにょ。

 まず、なぜ放射線で健康被害が出るのかという仕組みを知っておく必要があるにょ。放射線にはα線、β線、γ線とあるけど、ここでは放射線被害においてもっとも身近なγ線で考えるにょ。
 一般的な毒物などによる化学的な健康被害の場合、薬物で細胞が一度に腐食するとかいう事態でない限り、通常は血液を通じた体液交換によって化学物質が細胞に取り込まれ、個々の細胞は物質吸収の早い順番に死んでいくにょ。これは血流を妨げて毒物の浸透を遮断したり、解毒剤によって血液中の毒物を無効化することによって防ぐことができるし、初期の段階では被害は組織細胞の浅い部分に限られるにょ。
 毒ガス等の場合は鼻腔や口腔、目などの体表に近い粘膜細胞から死んで行くものもあれば、肺細胞を殺して呼吸不能にしてしまうもの、毒薬同様に消化器系に吸収されてから被害が出てくるものなど様々にょ。
 まだ、火傷や凍傷、外傷などの場合はその被害部位の表皮から破壊が始まるにょ。

 いずれにせよ、通常の傷病の場合は被害の起こる入口があって、そこから順番に被害が広がっていくにょ。ところが放射線被害は全く別にょ。とくにγ線の場合は透過力がとても強いので、たまたま細胞組織の中の原子とぶつかったらそこで破壊的な被害を出すわけだけど、それが体のどの部分の細胞で、どの分子構造中の原子なのかというのは確率論的なものに過ぎないにょ。いわば「まぐれ当たり」の被害ということだにょ。
 何にも当たらずに体を通り抜けていくかもしれないし、当たった分子構造によっては何の影響も無いかもしれないにょ。ある細胞が死んだとしても、順番に被害がくるわけじゃないから、その隣の細胞に当たるのはいつになるかわからないにょ。
 たいていの場合は細胞中のどうでもいいような構造物に当たって何の影響も無かったり、単にその細胞が死ぬだけで体全体には健康被害は出てこないにょ。もっとも、放射線が多ければ確率は大きくなるから死ぬ細胞も多くなり、それが特定の器官の細胞に集中したりすると健康被害に現れるにょ。でも、そういうのは原発の事故現場とか核兵器が爆発したような場所に限られるにょ。

 ところが、「まぐれ当たり」でも当たり所が悪ければそれなりの被害を出すにょ。それは細胞中のDNAだにょ。DNAがどんな役割を持ってるかというと、細胞の遺伝情報だにょ。人間の体内では常に古くなった細胞が死ぬと同時に新しい細胞が生まれているにょ。新しい細胞は既存の細胞から細胞分裂によって分かれるけど、この時、細胞のコピーに用いられるのが遺伝情報だにょ。
 DNAの遺伝情報もピンからキリまであるから、もう誰も使ってないような意味のない情報が壊れても実質上の被害はないにょ。逆に壊れたら致命的で細胞のコピーができなくなるようなものもあるにょ。あるいは、細胞の機能を一部損ねるだけの場合もあるにょ。 問題はこの機能がを一部損ねたまま細胞分裂が繰り返される場合にょ。中でもアポトーシス機能を損ねて無限増殖を始めるようになると、ガンになるにょ。これが放射線を浴びたらガンになるという仕組みにょ。単に放射線を浴びた細胞が死ぬだけなら、それは極めて限定的な被害であって、多くの場合はそれほど健康に影響を生じないけど、ガン化は別だにょ。1個の細胞がガン化してもそこから無限増殖を繰り返し、被害は増大していくにょ。

 確率の問題としては細胞に放射線がやってきても大した被害がないとか、被害があってもその細胞に留まる場合が大半で、ガンが発生する確率は極めて低いにょ。しかし、ガンは1個でも発生すれば被害は甚大で、放射線の量が増えれば増えるほどその発生確率は高くなるにょ。
 そこで、一定の量の放射線を浴びれば確実にガンが発生するだろうってボーダーはあって、いわゆる放射線の安全基準というのはそのボーダーよりずっと低いところに決められてるにょ。
 じゃ、放射線量がそのボーダーより低ければ大丈夫なのかというと、一概には言えないにょ。

 DNAには自己修復能力があって、多少は傷ついても自分で再生することができるにょ。だから被曝した放射線が十分に少ない場合は、放射線による被害の影響は出て来ないにょ。しかし、放射線による破壊が自己修復能力を上回った場合は被害が現れてくるにょ。したがって、同じ放射線量を浴びる場合でも、長期にわたって少しずつ浴びた方が短期に浴びるよりも被害は少なくなるにょ。
 とはいえ、DNAの自己修復能力も破壊箇所によっては十分に働かないだろうし、何よりまぐれ当たりはまぐれ当たりだから、確率が低いからって当たらないとは限らないにょ。
 ラジウム温泉とかで健康が良くなるから低い放射線量なら健康に良いとか言われたりもするけど、ラジウム温泉の効用は科学的に証明されているものではないにょ。それにラジウム温泉の放射線は主にα線なので透過力が低く、外部被爆の場合は皮膚を通り抜けることはまずないにょ。α線を浴びた皮膚細胞の発熱が温泉自身の熱と合わさって身体に影響を与えてる可能性は大きいし、皮膚細胞が破壊されても普通に垢として排出されるからにょ。温泉を飲んだりして内部被爆した場合もラドンの半減期は数日だし、基本的に体内に蓄積しないのであからさまな放射線被害は出てこないにょ
 低い放射線が健康に良い理由としてDNAの自己修復能力を刺激して活性化するとか言われたりもするけど、そんなことがあるのかどうかも科学的には確認されていないにょ。そもそも低い放射線での健康被害についてはほとんど何も分かっていないというのが実情だにょ。
 なぜかと言えば、一つに地球上には自然状態でも一定の放射線が飛び回っているから、それの影響を排除した健康被害のデータというのが必要だけど、そんなものどこにもないにょ。それに、もうひとつ、実際に原発事故とかで健康被害がありそうなところで調査したところで、一定値以下の放射線量になると、ガン等によるその被害程度が、放射線被爆以外の要因の統計誤差以下になってしまうので、有効値を抽出できないということだにょ。
 はっきり言えるのは、低い放射線量による健康被害よりも煙草の煙や大気汚染の方が遙かに被害が大きいということだにょ。だからと言って、低い放射線量だと被害が無いとは言えないにょ。現実問題として無視できるかどうかは個人の思想の問題だにょ。

 放射線被爆の被害が蓄積されるものである以上、低い放射線量だから手放しで安全だと言うことはできないにょ。現実的にはあれこれ心配して過度な対応を行っても、それに経済的なコストが見合う被害の危険性はないと割り切ることも大事だろうけど、たとえ低量被爆といっても被爆せずに済むなら、あるいはもっと少ない被爆量で済むなら、それに越したことはないにょ。

 あと、テレビとか見てたら素人が誤解しやすいものとして「半減期が過ぎたから安全」だとかいうのがあるけど、半減期というものを分かっていないとしか言えないにょ。半減期はある放射性物質が核分裂をおこして半分の量になるまでの期間にしか過ぎないにょ。この半減期が過ぎても、元の放射性物質が半分になって(それによる)放射線量が半分になるというだけにょ。
 半分になって安全なのかどうかは元の放射線量によるし、核分裂の結果、他の放射性物質が生成されているかもしれないにょ。時間が経って安全かどうかはそういうところをちゃんと考慮して判断する必要があるにょ。
 個人的には危険だといわれる放射線量が半分になったところでとても安全だという気はしないにょ。10分の1なり100分の1なり、十進数で桁が変わる段階ぐらいじゃないと判断の材料にはならないにょ。ちなみに核分裂後の生成物を考慮しない場合、10分の1になるのは半減期の3.32倍、100分の1になるのは6.64倍の期間が必要だにょ。

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