結城あすかの毎日電波思考 (あすか日記)

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zoom RSS 原発事故から学ぶ科学リテラシーにょ

<<   作成日時 : 2011/04/27 22:06   >>

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 とりあえず福島の原発事故についてのいろいろな反応とかに感じたことをまとめておくかにょ。
 ま、まず第一に言っておかなければならないのは世間の大部分が「すべては津波が原因」「原発は怖い」で思考停止して、事故の本当の原因究明から目をつぶってることだにょ。そんなことすれば「想定外の津波だから事故は仕方がない」という東電の弁解に根拠を与え、本当の原因究明やそれに伴う責任追及を放棄してしまうにょ。東電や保安院の人たちはそっちの方が都合いいだろうけどにょ。

 そもそも津波が来たから事故が起こったというのは正しいのかにょ? 確かに津波は事故のきっかけの一つには違いないだろうけど、本当の原因はもっと具体的なものが他にあるはずにょ。
 とりあえず津波対策についても触れておくけど、想定以上の津波だったという点については、それはそれで仕方がないと思うにょ。アホな連中は「明治三陸沖地震で38メートルの津波が観測されてるのだから、それに備えてないのはおかしい」とかいう変なこと言ってるけど、その38メートルって三陸のリアス式海岸のところで観測されたものだにょ。三陸海岸で巨大津波というのはそりゃ十分に考えられるけど、原発のある福島の海岸とは海岸線の構造が全然違うにょ。福島の海岸は三陸海岸のように入り組んだ海岸線で津波が増幅されたりはしないから、そんな巨大津波は構造的に起こらないにょ。
 そりゃ1000年、2000年の期間で考えたらある程度の巨大津波も無いとは言えないだろうけど、原発の稼働期間とか津波対策のコストを換算して妥当かといえばどうだろうかにょ。たとえば仮に100メートルの堤防作ったって、近くに巨大隕石が落ちて200メートルの津波が来たら意味無いにょ。

 そんなわけだから、福島原発の津波の想定高さというのは現実的な意味で妥当だったと思うにょ。問題は津波が堤防を越えた後の話にょ。堤防の高さが現実的に限られるなら、それを超える津波の存在も考慮は必要だにょ。あるいは何らかの原因で堤防が決壊する場合もありうるにょ。
 そう考えると津波が堤防を越えて原発施設に浸水した時の備えをしておくというのがまともな危機対策だろうにょ。ところが、福島第1原発では予備電源の施設が地下にあって、真っ先に冠水して使えなくなってるにょ。おまけに複数ある予備電源が同じところに置かれてるから、(単純な機器の故障に備えた以外に)複数ある意味が無いというお粗末さだにょ。さらに電源車を持って行ったら電源の規格が違って使えないとかにょ。
 これはもう完全に、津波が堤防を越えた後のことは何も考えてなかった、としか言えないにょ。誰がどう考えても正気の沙汰ではないにょ。作った東電もアホだけど、これが国の安全基準をクリアして稼働してたことの方が驚きにょ。保安院とか監督官庁の関連部署の官僚は全員腹切って詫びるべきところだろうにょ。

 この予備電源のことが端的に示してるように、ハードとしての安全基準に想定外のことがあるのは仕方がないけど、その想定外のことが起こったときにどう対処するかというシナリオが全くないのが根本的な欠陥だにょ。
 想定外の津波で冷却機能が破壊されたというのは(予備電源の設置状態とか電源車のこととか問題はあるけど)ある程度仕方がない事故かもしれないとするにょ。しかし、本当の問題はここからだにょ。
 ちゃんと非常事態の備えがあれば、ここから緊急対応が機能して事故は早期に収束して外部に被害は出さなかったはずだにょ。ところがそんなものどこにもないから、結局は右往左往で現場一任のその場しのぎに終始するしかなく、事態収拾のプランがないまますべてが事後対応で状況悪化を見守るしかなかったというのが本当のところだろうかにょ。

 この件に関しては(東電の情報隠しが事態を悪化されたという面があるにしても)東電だけを責めても仕方がないにょ。いったん原発で大規模災害が起こったら広く広範囲に被害が広がるのだから事故対応は優先的に国が率先して行うべきだろうにょ。自衛隊あたりに原子力災害対策のエキスパートチームを用意しておいて、事故が起こったら即座に施設を政府管理下に接収して対応させるべきだにょ。
 被害が軽微な事故初期の段階では電力会社に直接対応させても大丈夫だろうけど、今回の事故のような甚大なレベルで、高濃度の放射線で作業員の現場に近づくのが困難な状況で個々の電力会社に対応させるのは人員確保的な面でもスピード面でも限界があるにょ。このレベルの災害では国が主導権を持って対応しないと、事態収束までの時間が長引くだけだにょ。

 しかし、これだけ対応が後手後手というのは本当に何も考えてなかったんだろうにょ。想定外の地震や津波だけじゃなく、原発で事故が起こるという可能性そのものが思考の外にしかなかったんだろうにょ。
 それにしてもとりわけ驚いたのが、事故現場の状況を把握する手段がないということだにょ。原発施設そのものの監視制御装置は電源ダウンで使えず、また放射線が強くて容易に近付けない。そもそも40年も前の設備だから設備と直結したアナログな監視機能しか付いてないのはわかるけど、それ以外に電源に頼らずに現場を遠隔監視できるような監視カメラとかそういうものは付けとこうとか思わなかったのかにょ。
 かてて加えて、ロボット大国とか言いながら原発の事故現場で使えるような実用ロボットは皆無かにょ。実作業はできなくても現場の状況把握だけでもできればかなり違うのに、まさか完璧に二足歩行して自律的に各種の力作業ができない不完全なものなど使えないとか、難癖付けて拒んでたんじゃないだろうにょとか思ったけど、やっぱり単に必要な事態がくるという発想が無かっただけなんだろうにょ。

 原発事故後に思考停止して反原発に走ってる連中は「絶対安全なはずの原発に裏切られた」とか言ってるけど、アホかと。世の中に絶対安全なんかあるわけないだろうににょ。こいつらの持ち出してる再生可能エネルギーとやらにしたって、太陽光発電パネルを屋根に取り付けようとして間違って転落したら怪我するし、風力発電の巨大な風車が倒れて下敷きになったら死ぬだろうにょ。地熱発電所の建設中に火山が噴火して溶岩に飲み込まれたって一緒にょ。既存の化石燃料発電にしたって、石油発電所の燃料が漏れて引火したらどうなるかってのは、この前の地震でもあちこちのコンビナートで火災が起こってるのをみてもわかるだろうにょ。
 危険を知りそれに万全に備えて初めてあらゆるプラントは実用的な安全運転ができるにょ。想定外を前提にしたハード設備だけで安全だ安全だと言って事故をまったく想定してないような危機意識のないプラントが安全に運転できるわけがないにょ。

 逆にいえば、ちゃんと危機管理さえできていれば多くの事故は未然に防げるし、事故が発生しても初期の軽微な段階で鎮静化させて被害を最小限に抑えられるによ。原発だって同じにょ。
 まともに考えれば、震災の前と後で科学的な原発の安全性は何も変わってないし、今でも十分安全に運用することは可能だにょ。明らかになったのは福島第1原発という特殊な老朽化したほぼアメリカ製そのままの原発施設に欠陥があったこと、東電や政府に事故発生時の対応に対して具体的な備えが何も無かったこと、それに日本国民の多くは思考停止して「津波が怖い」「原発は危険」と唱えて原発を無くせば何もかも万々歳だと逃げ込んでるってことだろうにょ。
 なんか、まるで大東亜戦争に負けた時と同じだにょ。先の戦争ではそもそも日本軍に客観的な勝ち目はどこにもなく、それでいて軍も政府も敗戦のときのことを何も考えていなくて、国民は負けたら「日本が悪い」「軍が悪い」で思考停止して本当の反省を何もせずにやって来てるにょ。おかげで「軍が悪い」と正規の国軍を放棄した日本は近隣国から侮られても反発できない情けない国になったにょ。

 冷静になって考えれば、福島第1原発より安全対策がずさんな原発は他にはないだろうし、原発そのものも近年のものはずっと頑丈になってるにょ。事故を想定した対策シナリオがないおめでたい原発はたくさんあるだろうけど、そんなものは今回の事故を教訓にして今後に備えればいいだけの話にょ。
 それより恐ろしいのは、「原発怖い」で原発廃止ですべて万々歳にしてしまって、本当に必要な危機管理意識の改善がなされず、他の分野で何度も何度も同じ失敗を繰り返していくことだにょ。

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